朝のニュースで、身だしなみの自由度が高い企業を紹介していた。
明るい髪色の保育士さん、サングラスやピアスをして接客するメガネ屋さん。
みんな同じ髪色や服装でいなくても、自分らしくいられる格好で仕事ができる、そんな時代になってきたのだな、と肯定的に受け止めた。
町の意見では、TPOをわきまえた自由をという旨の意見もあり、難しいなと思ったのだけれど思い返せば自分も後輩に職場での服装について注意というか、意見したことがあることを思い出した。
職場は、男性はスーツだが女性はきちんと感があればカジュアルでも問題ない。この塩梅が難しい。デニムはダメかな。スウェットやトレーナーもきびしい。明確な規定がないから、周りを見ながら調整していくのが苦手な場合、ラインを判断することは難しいと思われる。
後輩は事務所内で、大きなロゴが入ったフード付きパーカーと脱ぎ履きに手間がかかるショートブーツをほぼ毎日着ていた。事務所には靴を脱いで上がる場所があり、日に3度はその場所を利用するから、履きやすい靴にすれば手間も少なくなるのでは…、事務的な仕事なので対応した相手に違和感を持たれてしまう服装は本人にとっても不利なのでは…、とずっと思っていたがなかなか言い出せず、1ヶ月後にやっと言えた。
彼女の反応は、「やっぱりそうですよね~^^」だった。気が小さいので、どんな反応をするか内心びくびくしていたが、あっさりした反応。
なんだ、もっと早く言えば良かった、と思ったけど、言えたタイミングがきっと良いタイミングだったのだろう、と思い直す。
あの服装は彼女らしさではある。ただ、職場の雰囲気とは少し違う。職場の雰囲気を優先した私は、多様性の理解者からは遠く、良くも悪くも歳をとった、ということが分かった。